乳首に針を刺すと決めた時

私は大学時代、乳首に針を刺す決断をした。 いや、思い返せば「決断」などと呼べるほどのものではなく、ただの衝動だったのだろう。

それは私が大学生の頃。 既に当時の彼氏によって捻じ曲げられた性癖の影響で、野外、複数プレイ、アナルなど、数え切れないほどの性の戯れを繰り返していた。 その中で、自分自身の深い性癖が目覚めていくのを感じていた。

ある日、彼氏との予定が急遽白紙になり、お預けを食らった私は、初めてネットでAVを見ることにした。 それは普通のAVではなく、洋物の作品だった。 金髪の外国人女性が複数の男性に責められる内容だったが、それが私の性癖を決定的に形作るきっかけとなった。

その女性は、モデルのように整った容姿で、洋画に出演していても違和感のない美しさだった。 しかし、そんな彼女が首輪を付けられ、全裸にされ、大勢の目の前で排泄を強要されている。 そのあまりにも大きなギャップに、私は強い衝撃を受けた。 いつの間にか、私はその女性に憧れを抱くようになっていた。

「この女性のようになりたい」 純粋に、そう思った。

そしてあるシーンで、ふと気がついた。 彼女の胸に光るものがある。 よく見ると、それは乳首に付けられたピアスだった。 耳につけるおしゃれなアクセサリーというイメージしかなかったピアスが、乳首にあるという事実に、当時の私は大きな衝撃を受けた。

そのAVを飛ばし飛ばしで見終えた後も、数日間、その女性のことが頭から離れなかった。 理由は容姿だけではない。 誰もが羨むような完璧な美貌の持ち主が、あんな秘密を抱えているという事実に、胸がざわついて仕方なかった。 女性でありながら、私は数日間、胸の高鳴りが止まらなかった。

その想いは次第に、「私もあんな風になりたい」という強い欲求へと変わっていった。

そこからは早かった。 私はすぐにピアス専門店へ行き、ニードルを購入した。 そして帰宅すると、抑えきれずにその場で自分の乳首に針を刺した。

意外と出血は大したことがなかったのを覚えているが、痛みは本物だった。 親にバレないよう、自分の部屋でひっそりと痛みに耐えながら、当時はリング状のピアスを乳首に通した。

消毒などの処置を済ませ、少し落ち着いた後、私はお風呂に入るという名目で脱衣所に向かった。 そこで全裸になり、鏡の前に立った。

そこに映っていたのは、大学生の女子が全裸で立つ姿。 しかし、胸にはあの動画の女性と同じように、卑猥に光るものが付いていた。

毎日見慣れた自分の姿が、とんでもなく淫らなものに感じられた。 普段の友達には絶対に言えない秘密を抱えた瞬間だった。

あの日から今まで。 私とどんなに仲の良い同性の友人たちでさえ、この光るものの存在を知らない。

知っているのは、私を抱いた男性と、渋谷茜としての活動を知っている人たちだけ。

そして。 あれから数年が経った今でも、そのピアスは私の体に当たり前のように付いている。

おそらく私は今も、名前も知らないあの映像の中の女性の背中を、追い続けているのだろう。

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